複雑形状ワークを可能にする同時5軸加工複合機について

 丸物・旋盤加工.COMは、小型サイズの旋盤加工を最も得意としています。また、同時5軸加工機能を持つ複合機(NTX2000)を所有しているため、形状が複雑化した小型のワークに対してその効果を発揮しています。複合機は旋盤とマシニングセンタの両方の最先端技術を集結させて、被加工物を高い精度で効率よく加工することができます。また、最大のワークサイズがφ660 mm×1,540 mmと広い加工領域を持ちつつも、コンパクトな形状をしており、旋盤加工だけでは実現することができない形状の切削加工ができるとともに、複合機を活用することで、24時間生産体制を整えています。そのため、高い生産性を維持することが可能になり、小ロットから、短納期の対応につながっています。

複雑形状ワークを可能にする同時5軸加工複合機の特徴

 丸物・旋盤加工.COMが所有している複合旋盤加工機は、最新の複合加工機モデル(NTX2000)になっており、複雑形状部品の加工部品に適した機械となっています。サブスピンドル付き(第2主軸付き)の同時5軸複合加工に対応していることで、生産リードタイムを大幅に短縮でき、高速度の大量生産が実現可能です。複合加工機の独自技術を採用することで、高速度だけでなく、小型~中型部品の高精度な製品加工を実現することができます。また、第1主軸と第2主軸を同じ仕様とすることで、軸の自由度を高めていると共に、キーボードに傾斜を設けることで、操作性の向上を図っています。多品種少量部品から量産部品までを、効率よく工程集約することで、操作性、精度、剛性ともにお客様のニーズに沿った高い加工能力を発揮することができ、製作コストの削減や、短納期対応につながっています。

<複雑形状ワークを可能にする同時5軸加工複合機 の特徴 >
特徴①

最新複合加工機の同時5軸加工による高生産性

特徴②

小型~中型部品における高速度かつ高精度加工

特徴③

サブスピンドル使用による、高精度な複雑形状の加工

 NTXを導入したことで、旋盤加工だけでは実現することができない形状の切削加工が可能になり、24時間での生産体制を整えることができました。その結果、10μm台の加工精度を実現することができるような加工精度の向上、量産品、大ロットの対応などの生産性の向上に直結しました。以下では、NTX2000による加工風景を掲載します。

<複雑形状ワークを可能にする同時5軸加工複合機 の風景 >
同時5軸加工が可能な最新複合機の外観
同時5軸加工が可能な最新複合機の外観
同時5軸加工が可能な最新複合機の機内
同時5軸加工が可能な最新複合機の機内
複合加工機に搭載しているオペレーションシステム
複合加工機に搭載しているオペレーションシステム
複合加工機内の切削主軸拡大図
複合加工機内の切削主軸拡大図

複合加工機(NTX2000)による同時5軸加工で製作した製品事例

 株式会社カドクラの保有する複合加工機(NTX2000)は、最大ワークサイズがφ660 mm×1,540 mmと、広い加工領域を持ちながらもコンパクトな形をした複合加工機です。また、形状が複雑なワークでも、複合加工機では珍しい3点支持構造を採用することで高剛性を実現し、熱変位による影響を抑えることで高精度加工を可能にしています。以下では、複合加工機で製作した加工製品の事例をご紹介いたします。