①正面削りとは?

正面削りとは、旋盤加工の基本的な工程の一つで、回転する円筒形の工作物の端面を、切削工具を用いて回転軸に対して垂直な平面に仕上げる加工方法です。この加工は、工作物の全長を規定したり、他の部品との結合面を創成したりするために不可欠なプロセスとなります。工作物の端面を削り、平面に整える加工は「端面削り」とも称されます。

この加工に特化した工作機械として、「正面旋盤」が存在します。正面旋盤は、主軸が地面に対して水平に配置され、チャックよりも大きな面盤によって、大型で短い工作物(径の大きな製品)を安定して固定できる特徴を持ちます。切りくずが下方向に落ちる構造であるため、加工中の切りくず巻き込みによる製品の表面損傷リスクを低減できる利点もあります。

丸物・旋盤加工.COMでは、旋盤加工の加工の種類を製品事例と共に詳しく解説しておりますので、ご一読ください。

端面削りについて詳しくはこちら>>>

外径削りについて詳しくはこちら>>>

正面削りにおいて重要なこと

正面削りでは、材料の種類に応じた適切な回転速度とバイト(切削工具)の送り速度の設定が加工品質を大きく左右します。材料が硬いほど回転速度を下げ、バイトの送り速度も調整する必要があります。

炭素鋼(S45C)では切削速度80〜120m/minが適正とされ、アルミニウムのような軟質材料では200〜600m/minの高速での加工が可能です。一方、ステンレス鋼(SUS304)のような難削材では40〜80m/minの低速で加工することで、工具の摩耗を抑制し、長期間安定した加工精度を維持できます。

バイト(切削工具)の送り速度についても、材料の特性や要求される表面品質に応じた細かな調整が重要です。一般的に外径加工や端面加工では0.3mm/rev程度が標準的な送り速度とされていますが、より精密な仕上げが必要な場合は送り量を下げることで表面粗さを向上させることができます。

これらを適切に設定することで、工具寿命の延長と加工効率の向上を両立できます。特に量産加工においては、材料特性を理解した最適な条件設定により、コストと品質の最適化が実現できます。

また、正面削りで高品質な仕上げ面を得たい場合には、工具の選定と状態管理が基本となります。切れ味の良いバイトを使用し、刃先の摩耗状態を常に監視することで、表面粗さの悪化を防ぐことができます。

回転速度を適切に調整することも重要です。回転速度が高すぎると振動が発生し、表面に波状の模様が現れることがあります。逆に低すぎると切削抵抗が増大し、表面が毟れたような仕上がりになる場合があります。材料に応じた最適な回転速度での加工により、鏡面に近い美しい仕上げ面を実現できます。

送り速度の微調整も表面品質に大きく影響します。細かい送りで加工することで、同心円状の美しい仕上げ模様を得ることができ、特に外観が重要な部品や密封面として使用される部品では、この技術が製品の性能向上に直結します。また、切削油の適切な使用により、工具と工作物の摩擦を減らし、より滑らかな表面仕上げを実現することができます。

②正面削りのメリット

正面削りの最大のメリットは、高精度な平面を効率的に加工できる点にあります。従来の手作業による平面仕上げと比較して、旋盤による正面削りは一定の回転運動を利用するため、作業者の技能に依存せず、安定した品質を維持できます。

また、材料への適用範囲の広さも正面削りの特徴的なメリットです。鉄やステンレスといった一般的な材料から、アルミニウム、チタン、インコネルなどの特殊材料まで、適切な切削条件を設定することで幅広い材料に対応できます。特に難削材の加工においては、正面削りの技術が材料特性を活かした加工を可能にします。

さらに、寸法精度の向上においても、旋盤の主軸精度を活かすことで、0.01mm以下の高精度な加工が実現でき、後工程での研磨や仕上げ作業を大幅に削減できる場合もあります。これにより、全体的な製造コストの削減と納期短縮を同時に実現できます。

丸物・旋盤加工.comの旋盤加工の特徴

株式会社カドクラが運営する「丸物・旋盤加工.COM」では、新潟県燕市の高い技術力を背景に、φ8〜φ90のNC自動旋盤加工に特化した専門的なサービスを提供しています。正面削りにおいては、長年蓄積された技術ノウハウを活かし、お客様の多様な要求に応える高品質な加工を実現しています。

幅広い材料への対応力

当社の強みの一つは、多様な材料への対応力です。一般的な鉄やステンレスはもちろん、アルミニウム、チタン、さらにはインバーやインコネルといった難削材・特殊鋼の正面削り加工にも対応しています。これらの材料特性を深く理解し、それぞれに最適化された切削条件でのアプローチにより、高品質な仕上げ面を安定して提供しています。

24時間生産体制による高い生産性

NC自動旋盤を活用した24時間生産体制も当社の大きな特徴です。正面削りを含む複合加工を一台の機械で連続して行うことで、セッティング時間の短縮と品質の安定化を両立しています。特に量産部品においては、この生産体制により短納期での対応を実現し、自動車・二輪・トラック業界をはじめとした幅広い業界からの信頼を獲得しています。

VE提案による技術パートナーシップ

技術提案力も当社の重要な強みです。お客様から図面をいただいた段階で、正面削りの加工方法や工程順序について最適化の提案を行い、コストダウンと品質向上を同時に実現するVE(Value Engineering)提案を積極的に行っています。単なる加工代行ではなく、製品設計段階からの技術パートナーとして、お客様の製品開発を支援する体制を整えています。

徹底した品質管理体制

品質管理体制についても、正面削りの特性を踏まえた独自の検査方法を確立しています。表面粗さ測定や平面度測定はもちろん、材料特性に応じた検査項目の設定により、出荷前の品質保証を徹底しています。これにより、お客様の後工程での不具合を未然に防ぎ、安心してご利用いただける加工サービスを提供しています。

④当社の製品事例

フランジ アルミ製

こちらの製品は丸物・旋盤加工.comにて製作したアルミ製のフランジです。

アルミフランジは軽量化・錆びにくいという特徴があり、需要が増えてきています。

例えばアルミフランジは精密機器の配管部品の

接続部品として使用されます。

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回転軸 SUS303

 

ステンレス製回転軸

この回転軸はステンレス(SUS303)にて製作した切削加工品です。
複合旋盤加工機を使用することにより端面穴や横穴を同時に加工し、効率的に生産を行っています。
回転軸の外径と内径の同芯度が重要な製品であるので、高い精度の同芯度を出すために同時加工にて製作しています。
またキー加工はブローチ盤にて加工を行っています。
旋盤をはじめブローチ盤など、豊富な加工設備を保有する当社では、あらゆる形状の量産加工にも対応することが可能です。

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⑤正面削りは、丸物・旋盤加工.COMにお任せください

本コラムでは、正面削りの基礎について解説しました。

【φ8~φ90のNC自動旋盤加工に専門特化した確かな技術力】
株式会社カドクラが運営する「丸物・旋盤加工.COM」は、新潟県燕三条の地で培った金属加工技術を基盤に、φ8~φ90のサイズ範囲におけるNC自動旋盤加工に専門特化しています。端面削りをはじめとする各種旋盤加工において、長年の経験と実績に裏打ちされた確かな技術力で、お客様の多様なニーズにお応えいたします。

正面削りについては、ぜひ当社にご相談ください。

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