①面取りとは?実現できること
面取りとは、金属部品や樹脂部品などの加工において、製品の角部や端部に意図的に丸みや傾斜をつける切削加工技術です 。旋盤加工で作られる円筒形状の部品(丸物)では、外径や内径の端部に面取りが施されます。切削加工後、鋭利な角部(エッジ)が残ったり、材料がわずかに盛り上がった「バリ」が発生したりします 。面取り加工は、この鋭利な角やバリを除去し、部品の機能性や安全性を高めるために不可欠な仕上げ工程の一つです。旋盤加工では、工作物を回転させながら、外径バイトや内径バイトなどの切削工具を斜めに動かして角を削り取ります 。
丸物・旋盤加工.COMでは、旋盤加工の加工の種類を製品事例と共に詳しく解説しておりますので、ご一読ください。
面取り加工の種類
| 種類 | 形状の特徴 | 役割 |
|---|---|---|
| C面取り(角度面取り) | 角を45度の直線で削り取る最も一般的な方法 | 怪我の防止、バリの除去、組み付け時のガイド |
| R面取り(丸面取り) | 角を丸いカーブ(円弧)で削り取る | 応力集中の緩和(強度向上)、怪我防止に最も効果的 |
| 糸面取り | 角を視認できない程度にわずかに削る | バリの除去を目的とし、C面取りやR面取りが不要な場合に用いられる |
面取り加工に使用される工具
旋盤で面取り加工を行う場合、主に以下の工具が使われます。
①汎用旋盤の場合: 45度の角度がついた面取り専用のバイトを使用するのが一般的です 。
②NC旋盤の場合: 通常の外径加工用や内径加工用のバイト(片刃バイトなど)を使い、プログラムで斜めに動かすことで面取りを実現します 。
②面取り加工のメリット
安全性の確保
面取りの最も重要な役割は、製品と作業者の安全確保です 。切削加工後に部品に残る鋭利な角やバリは、組み立てやメンテナンス時の怪我の大きなリスクとなります 。面取りによってこれらを確実に除去することで、作業環境の安全性が大幅に向上します 。特にR面取りは怪我防止に効果的です 。バリの除去は、製造物の欠陥による被害を防ぎ、製造物責任法(PL法)上のリスク回避にもつながる、基本的な品質管理体制の一つですす。
後工程における効率の向上
面取りは、組立作業の効率と生産性を大幅に高めます。穴や軸の端に面取りを施すことで、部品を圧入したりボルトを挿入したりする際に、スムーズなガイドとして機能し、組み付けやすさが向上します 。さらに、NC旋盤で面取りをインラインで自動化すれば、部品を機械から取り外して手作業でバリ取りをする段取り替えの時間が不要となり、トータルの加工時間短縮につながります 。これにより人件費削減と品質の安定化が実現します 。
寸法精度の修正と機能の安定化
面取りは、部品の機能安定化と耐久性の向上に不可欠です。面取りによって部品同士の正確なフィットが実現し、製品全体の品質が向上します 。また、R面取りを施すことで、角部への 応力集中が緩和され、負荷がかかっても破損や割れが起きにくくなります 。これにより、部品の耐久性や長寿命化が図られ、製品寿命を通じて設計通りの機能が安定して維持されます。角が鋭利なままの部品同士の接触による損傷リスクも防げます。
③丸物・旋盤加工.COMの製作事例

こちらの製品は丸物・旋盤加工.comにて製作した鉄製のキー溝付きシャフトです。
シャフトとは回転部分を持つ産業機械や製造装置などの部品として欠かせない部材です。
こちらは色々なジャンルに使用するシャフトとなります。
④面取りは、丸物・旋盤加工.COMにお任せください
本コラムでは、面取りの基礎について解説しました。
【φ8~φ90のNC自動旋盤加工に専門特化した確かな技術力】
株式会社カドクラが運営する「丸物・旋盤加工.COM」は、新潟県燕三条の地で培った金属加工技術を基盤に、φ8~φ90のサイズ範囲におけるNC自動旋盤加工に専門特化しています。端面削りをはじめとする各種旋盤加工において、長年の経験と実績に裏打ちされた確かな技術力で、お客様の多様なニーズにお応えいたします。
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