1. ニップルとは
ニップルは旋盤加工によって作られる部品で、管状のねじ部品を指します。主に軸継手として使用され、JIS B 0151bの鉄鋼製管継手用語においては、「直線軸の両端におねじが切ってある軸継手」と定義されています。ニップルは、丸棒からの旋盤加工による削り出しや、パイプからの旋盤加工によるねじ切り加工によって作り出されることが一般的です。
ニップルは配管において重要な接続部品であり、液体やガスが流れるパイプを接続する役割をになっています。産業機器、化学プラント、食品加工設備など、さまざまな分野で利用されており、その形状や素材によって性能が左右されます。特に、耐圧性や耐久性が求められる環境では、高品質な素材と精密な加工が求められます。
2. ニップルがステンレスで作られることが多い理由
ニップルがステンレスで作られることが多いのは、ステンレスが優れた耐腐食性と耐久性を持っているからです。ステンレスは、錆びにくく、酸や塩素に対して高い耐性を持つため、過酷な環境下でも長期間使用することができます。特に、化学工業や海洋環境、食品加工などの分野では、ステンレス製ニップルの採用が推奨されています。
ステンレス製ニップルは、腐食のリスクを最小限に抑えながら、長期間にわたって安定した性能を提供することが可能です。
ステンレスの中でも一般的にはSUS304で作られることが多いですが、SUS316というさらに耐腐食性に強い素材を用いて作られることもあります。用途、環境に応じて適切な素材で作る必要があります。
3. ステンレス製のメリット
ステンレス製のニップルには、以下のようなメリットがあります。
耐腐食性
ステンレスは、その主成分である鉄にクロムを含有しており、クロムが空気中の酸素と反応して薄い皮膜を形成します。この皮膜は、自己修復機能を持ち、表面が傷ついても再び酸化皮膜が形成されるため、錆びにくい性質があります。この特性により、酸や塩分などの腐食性物質に強く、化学プラント、食品加工設備、海洋環境などの厳しい条件下でも優れた耐久性を発揮します。また、ステンレスは様々な種類(SUS304、SUS316、SUS316Lなど)があり、特に耐腐食性に優れたステンレス(SUS材)を選定することで、さらに過酷な環境にも対応できます。
耐久性
ステンレスは、非常に高い引張強度と耐圧性を持つため、機械や圧力変動に強い素材です。特に、振動が頻繁に発生する環境や、高圧がかかる配管での使用でも、変形や破損のリスクが低く、長期間にわたり優れた性能を維持できます。また、ステンレスは耐熱性にも優れており、高温環境下での使用にも適しています。
メンテナンスの容易さ
ステンレス製ニップルは、滑らかな表面と優れた耐腐食性を持つため、錆や汚れが付きにくく、洗浄も簡単です。特に食品加工や製薬産業など、衛生管理が厳格に求められる分野では、頻繁な洗浄が求められますが、ステンレスは化学洗浄剤や高温スチームにも耐えることができます。
4.ステンレス以外の素材でニップルを製造する場合
ニップルはコストの関係でステンレス以外の素材で作られることもあります。当社ではSS400や真鍮による製作実績もあります。ステンレス以外の素材を使用する場合、耐腐食性を確保するためには、表面処理が必要となります。
例えば、亜鉛メッキやクロムメッキ、塗装などの処理が施されることが一般的です。しかし、これらの処理は、時間が経つと剥がれや劣化が進む可能性があるため、ステンレスに比べてメンテナンスの頻度が高くなることがあります。
5.製品事例
ホースニップルSUS304

こちらの製品は丸物・旋盤加工.comにて製作したホースニップルです。
シームレスパイプから削り出し、先端部がタケノコ型になっているのが特徴となります。ネジ配管とビニールホースを接続する時などに用いられます。
片ニップル SUS316

こちらの製品は丸物・旋盤加工.comにて製作した片ニップルです。
タンク等に新しく管接続を行う際にネジ側を外にして溶接を行うのに最適な継手です。差し込み溶接をしめネジ接続可能にする為のステンレス製の片ニップルで耐食性にも優れております。
コネクタ SUS316

こちらの製品は丸物・旋盤加工.comにてNC旋盤を使用して製造している製品です。
主な使用用途は食品加工の装置に使用される製品です。特徴としてIN・OUTのネジにより、装置の繋ぎに使用されるものです。ステンレス製以外にも鉄、銅、アルミ、チタン、真鍮など対応可能です。こちらの製品に関する商品内容・ご相談などお気軽にお問い合わせください。
6.ニップルの製造は当社にお任せください!
丸物加工品、旋盤加工品の標準品は一般的に市場に流通していますが、産業用に使用される丸物加工品、旋盤加工品の多くは特注仕様品です。例えば、ピンやボスの場合、径は同じでも肉厚を薄くしたり、特殊な表面処理をおこなうことで機能追加をします。
また、シャフトやコネクタ、ボルト、継手などの相手部品との嵌め合いが発生する丸物加工品、旋盤加工品であれば嵌め合い公差や相手部品との距離、同軸度の精度などのあらゆる条件を検討した上で設計・製作しなければなりません。
当社は様々な業種で使用されるニップルの製造実績も多くございま














