Before (改善前)

板材に対してタップ穴をあける加工があります。このような加工する時に、タップの下穴の深さの寸法が入っている場合があります。例えば、ネジの有効長さが10.0mmの時にタップ穴を12.0mmといった寸法が与えられる場合があります。このような寸法の場合、板材の厚さによってはタップ穴が貫通する恐れもあり、加工難易度が高くなりリードタイムが延びてしまいます。

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After (改善後)

板材に対してタップ穴を加工する際に板材を貫通させるように図面を変更することで、加工難易度が下がりリードタイムを短縮することができます。特に、タップ穴の深さが板厚に近くなるほど止め穴加工の難易度は上がるので、このような場合は止め穴を貫通させることで切削加工時間を圧縮することができるため、リードタイムの短縮幅をさらに大きくさせることができます。

POINT(要約)

板材に対してタップ穴をあける際に、タップ穴に寸法が入っている場合があります。板材が薄くなればなるほど加工難易度が上がり、それに伴いリードタイムも延びてしまいます。このような場合、タップ穴を貫通させることで加工難易度が下がりリードタイムを削減できます。タップ穴の用途によって、可能であればこのように図面を変えることを推奨しています。