Before (改善前)

シャフト等の丸物の外径に対して、溝を入れる旋盤加工が必要なワークがあります。図面は上図のように、溝入れの角度が寸法として指定されています。しかし、外径バイトは60°に対して、溝入れの角度は45°となっています。そのため、このような図面で外径に対して溝を入れるには外径バイトの他に、溝入れ用のバイトが必要となります。そのため工具が1本増えることでコストアップになります。また、工具を付け替える必要が出てくるので、段取りの時間が増えてしまいます。

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After (改善後)

シャフト等の丸物の外径に対して溝を入れる加工を要求される場合、溝入れ角度を60°から45°に変更することで、コストダウン・リードタイム削減することができます。溝入れ角度を外径バイトの角度と同一にすることで、外径を加工する際に使用する外径バイトを用いて溝入れすることができます。溝入れバイトは不必要となり、その分工具が減りコストダウンとなります。また、工具を付け替える必要もなくなりリードタイムを短縮することができます。

POINT(要約)

シャフト等の丸物の外径に溝を入れる場合、溝入れ角度によってかかるコストが大きく変わります。溝入れ角度を外径バイトの角度と同じ値で丸物を設計すれば、本来必要であった溝入れバイトが不要となります。そのため、旋盤加工の工具の数を減らすことができコストダウンとなります。