Before (改善前)

加工で用いる鉄工材料にはSPCCやSS400等の種類がありますが、これらに加えて「黒皮材」や「ミガキ材」等の鋼材の仕上がりを指定する必要があります。一般に黒皮材は熱間圧延加工を行い表面が酸化しています。それに対しミガキ材は冷間圧延加工で、きれいな表面に仕上がり寸法精度の高い加工に向いています。加工を行う際にミガキ材で加工するように指定されることがあります。しかし、黒皮材でもお客様の求めている仕様を満たすことができる場合があり、過剰品質となってしまいコストアップになってしまいます。

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After (改善後)

旋盤加工で用いる鋼材をミガキ材から黒皮材に変えることで30%~40%程度コストダウンすることができます。黒皮材とミガキ材を比較すると、高価な分ミガキ材のほうが表面の精度が高くなるので高品質の製品を加工することが可能です。だからこそ、お客様の要求する仕様に合わせ最適な材料で加工をすることで、コストダウンにつながります。ミガキ材を指定された場合でも、お客様の要求する仕様と照らし合わせ、黒皮材でその要求を満たせる場合は黒皮材で加工することで大幅にコストダウンすることができます。

POINT(要約)

旋盤加工で用いる鋼材にはミガキ材と黒皮材があります。ミガキ材は高価な分、表面の精度が高くなります。製作する丸物の面粗度が粗くても良い場合には、ミガキ材を使うと過剰品質となってしまいます。そこで、黒皮材で加工をすることでミガキ材よりも30%~40%程度コストダウンすることができます。