Before (改善前)

ネジを旋盤加工する際にはピッチやC面、規格等を指示する必要があります。例えば、ネジのねじ切りのC面をC0.5・ネジがM10の規格でピッチがP1.0と指定される場合があります。しかし、この図面通り加工するとC面にバリができてしまいます。バリが生じてしまうのは、ネジを加工する際にピッチがC面よりも深いからです。バリを生じさせることによって、バリ取り加工が必要となりリードタイムが延びてしまいます。

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After (改善後)

C面をC0.5・ピッチをP1.0のネジを旋盤加工する際に、C面をC1.5に変えることでC面がネジ山のピッチより深くなり、バリの発生を防ぐことができます。C面にバリが発生した場合、ネジを使用する際に使用者の体を傷つける恐れがあるので、バリ取り工程が必須となります。C面にバリの発生を防ぐことで、バリ取りの工程が不要となりリードタイム短縮につながります。

POINT(要約)

ネジを製造する際にピッチやC面を指定する必要があります。ここで気をつけねばならないのは、C面にピッチよりも深い寸法を持たせなければならないということです。もし、C面よりもピッチが深い場合C面にバリが発生してしまい、バリ取りが必要となり、リードタイムが延びてしまいます。